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なぜハイブリッドスーパーキャパシタが瞬低補償装置に利用されるのか

なぜハイブリッドスーパーキャパシタが瞬低補償装置に利用されるのか

瞬低補償装置とは?

瞬低補償装置(瞬時電圧低下補償装置)は、電力供給中の瞬間的な電圧低下(瞬低)に対する保護を提供する装置です。瞬低は、雷など外部要因によって引き起こされる短時間の電圧低下で、電子機器の誤動作や停止を引き起こす可能性があります。瞬低補償装置は、瞬間的な電圧低下を検知し、内部に蓄えたエネルギーを利用して瞬時に電力を供給することで、機器への影響を最小限に抑えます。この装置は、特にデータセンター、半導体製造工場など、安定した電力供給が必要な場所で利用されます。

なぜ瞬低補償装置にキャパシタが適用されるのか?

瞬低補償装置ではよく鉛電池、リチウムイオン電池などが適用されておりますが、

近年ハイブリッドスーパーキャパシタ(HSC)を適用いただける事例が増加しております。

ハイブリッドスーパーキャパシタ(HSC)を利用することには、以下のようなメリットがあります。

1.放電性能

ハイブリッドスーパーキャパシタは瞬間的に大電流の放電が可能です。これにより、瞬時の電圧低下に対して迅速に対応でき、電力供給の安定性が向上します​。

瞬低補償装置ではEDLC(電気二重層キャパシタ)やリチウムイオン電池、鉛電池などを使用されることが多いですが、具体的には10秒以内で250kVA以上であればハイブリッドスーパーキャパシタの適用メリットが出せる可能性がございます。

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  1. 長寿命

ハイブリッドスーパーキャパシタはリチウムイオン電池(LIB)に比べ負極の利用容量が少ない為、劣化を抑制可能です。

(期待寿命は公称値で15年とその他デバイスと比較しても長いです。)

その為、鉛電池やリチウムイオン電池と比較してメンテナンスの頻度が少なくすみます。

これにより、長期的な運用コストが削減されます​ 。

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  1. 高い安全性

ハイブリッドスーパーキャパシタはリチウムイオン電池よりも発火のリスクが低く、より安全な運用が可能です。これは、ハイブリッドスーパーキャパシタの材料が活性炭と炭素を利用しており、酸化物を利用していないことが理由となります。

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まとめ

瞬低補償装置は今後産業のデジタル化と自動化の進展によりさらに普及していくと考えております。

具体的な活用事例はこちらをご参照ください。

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