用語集

エネルギー・キャパシタ関連の用語集

ハイブリッドキャパシタ

ハイブリッドキャパシタは、従来のスーパーキャパシタとリチウムイオン電池の長所を巧みに組み合わせた次世代エネルギー貯蔵デバイスです。高出力密度と高エネルギー密度を両立させ、新たな可能性を切り開いています。

特徴:
• スーパーキャパシタの高出力特性
• リチウムイオン電池の高エネルギー密度
• 長寿命(10万サイクル以上)
• 広い動作温度範囲(-30℃〜60℃)

構造:
1. 正極:活性炭(電気二重層形成)
2. 負極:リチウムドープ炭素材料(インターカレーション反応)
3. 電解質:有機電解液

動作原理:
• 正極側:電気二重層による物理的蓄電
• 負極側:リチウムイオンの挿入/脱離による化学的蓄電

応用分野:
• 電気自動車の回生ブレーキシステム
• 産業機器の瞬間的大電力供給
• 再生可能エネルギーの出力安定化
• スマートグリッドの周波数調整

最新技術トレンド:
1. ナノ構造電極材料の開発
2. 新型電解質の探索
3. プレドープ技術の最適化
4. AIを用いた充放電制御システム

ハイブリッドキャパシタは、持続可能なエネルギー社会の実現に向けた重要な技術革新です。高性能と長寿命を兼ね備えたこのデバイスが、電気自動車の普及加速や再生可能エネルギーの大規模導入を支える新たな基盤となることが期待されています。

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