地域社会の災害対応力を強化
経済産業省「地域マイクログリッド構築に向けた導入プラン作成事業」に採択
武蔵精密工業株式会社(本社:愛知県豊橋市、代表取締役社長:大塚浩史、以下ムサシ)はこのたび愛知県豊橋市との協力による地域マイクログリッド(※1)の構築に向け、経済産業省「令和3年度 地域共生型再生可能エネルギー等普及促進事業費補助金(地域マイクログリッド広域支援事業のうち、導入プラン作成事業)」に採択されました。今後は地域の事業者や、専門的見地を有する有識者などを招聘した検討委員会を設立し、具体的な個別の実証内容の時期や場所などについて検討を進めてまいります。
※1 地域マイクログリッド:災害等による大規模停電発生時に電力会社の系統を解列し、ムサシの太陽光発電や蓄電池等の施設より特定のグリッド内に電力の安定供給を行う。
【取り組み概要】
ムサシでは2021年5月、創業100周年に当たる2038年までに事業活動でのカーボンニュートラル実現を目指す「ムサシカーボンニュートラル宣言」を発表しました。この実現に向けた施策として国内外の各生産拠点において自家発電システム(太陽光パネルおよび蓄電システム)の設置を予定しています。さらにリチウムイオンキャパシタを活用したFEMS(※2)を導入し、自家発電システムで蓄えた再生可能エネルギーの有効活用につなげていきます。一方、大規模災害の発生などによりで電力が遮断された際には、この自家発電システムで蓄えた電力を地域に供給することにより、非常時における地域の皆様の安全と衛生的な生活環境の維持に役立てます。
※2 FEMS:工場エネルギー管理システム(Factory Energy Management System)
【本取り組みが目指す未来】
ムサシでは2021年4月、ムサシ100年ビジョン「Go Far Beyond!枠を壊し冒険へ出かけよう!」を発表するとともに、自社の使命(Our Purpose)を「わたしたちはテクノロジーへの"情熱"とイノベーションを生み出す"知恵"をあわせて、人と環境が"調和"した豊かな地球社会の実現に貢献します」と策定しました。今回の取り組みはムサシが掲げるビジョンや使命で目指す未来への第一歩であり、自家蓄電システムやFEMSによるカーボンニュートラルへの貢献にとどまらず地域社会の災害レジリエンスの強化にも寄与するものです。本事業を通じ、地域と企業が一体となったサステナビリティの実現モデルの形成を目指してまいります。なお、本プランは製造業のマイクログリッド事業申請としては初めての試みとなります。
【ムサシについて】
武蔵精密工業は四輪/二輪車用向けに、デファレンシャル/トランスミッションギヤ/プラネタリィ/ボールジョイント/カムシャフト等の開発/製造/販売を行っています。二輪車向けトランスミッションは世界シェア約30%と業界トップクラスの占有率を誇ります(ムサシ調べ)。電動、自動運転といった次世代自動車向けパワートレイン、サスペンション、ステアリング等の商品展開を進める一方、先端AI技術開発によるインダストリー4.0の推進、SDGsの幅広い領域での達成貢献に向けたオープンイノベーション展開等、広く新事業の創出・拡大にも注力しています。
Musashi Web Site:http://www.musashi.co.jp/