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九州大学の球状トカマク装置にリチウムイオンキャパシタ採用 〜次世代のクリーンエネルギー「核融合発電」〜

武蔵エナジーソリューションズ株式会社(本社:山梨県北杜市、代表取締役社長:髙橋航史、以下武蔵エナジーソリューションズ)のリチウムイオンキャパシタが、九州大学高温プラズマ理工学研究センター(福岡県春日市)の開発する球状トカマク装置 QUESTQ-shu University Experiment with Steady-State Spherical Tokamak)に採用されました。

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核融合発電は、原子核同士が結びつき別の原子核になる際に発生する熱エネルギーを利用するものです。

QUEST ではその実現に向けて、先進的トカマクプラズマ生成法の開発や定常プラズマ維持を主な課題とし、学術基盤形成に向けた基礎研究を推進しています。核融合発電炉では、ヘリウムと中性子が発生し、それらの運動エネルギーを電気に変換しますが、温室効果ガス排出は再生可能エネルギーと同程度です。また従来の原子力発電に比べて放射性物質や放射性廃棄物が低レベルになり、比較的安全で管理しやすいという利点をもった次世代のクリーンエネルギーとして、各国で研究が進んでいます。

核融合反応を起こすためには、電子とイオンに分離させてプラズマを発生させ、1 億℃以上に温度を上げます。プラズマを閉じ込める為には、コイルに大電流を流して磁界を作る必要があります。本アプリケーションに於いては 100 kA 3 秒の電気量が必要となり、1 秒以下であれば、電気二重層キャパシタでも対応可能ですが、エネルギー密度の高いリチウムイオンキャパシタを使用することで、省スペース乍らも大電流で 3 秒の給電を達成しております。

武蔵エナジーソリューションズのリチウムイオンキャパシタは、瞬間最大放電電流 1200A という優れた性能をもっており、瞬低・短時間停電補償装置や垂直搬送システム、架線レストラム、燃料電池車・フォークリフトなど多様な用途での採用実績を評価され、採用となりました。

武蔵エナジーソリューションズではセルの低抵抗化と大容量化の開発及び量産に成功しています。高出入力、長寿命、高い安全性という特徴を持つ LIC は再生可能エネルギーの変動抑制などにも活用が進んできており、今後さらに新しい領域での採用が見込まれています。

【九州大学高温プラズマ理工学研究センター】

将来の基幹エネルギー源として必要とされる核融合炉の実現を目指し、先進的磁気閉じ込め配位である球状トカマク装置 QUESTQ-shu University Experiment with Steady-State Spherical Tokamak)を基軸に基礎研究を行っています。

高温プラズマ理工学研究センター (kyushu-u.ac.jp)

【武蔵エナジーソリューションズについて】
武蔵エナジーソリューションズは、世界に先駆けてリチウムイオンキャパシタ(LIC)の量産を開始したパイオニアです。LICは高出力、長寿命、高い安全性などの特徴を有しており、二輪車、四輪車といったモビリティの電動化や再生可能エネルギー活用の促進が求められるカーボンニュートラル社会の実現に向けて、飛躍が期待されるサステナブルなエネルギーデバイスです。
武蔵エナジーソリューションズ Web Site: https://www.musashi-es.co.jp/

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