データセンターにおける瞬低・停電対策
対象業種
- 【情報通信業】データセンター、無線基地局
課題と背景
情報革命と言われて久しい昨今、グローバルなクラウド・ネットワーク技術の進化及びデジタルコンテンツの飛躍的な増加に伴い、社会のデジタル化が一気に進んだため、ビッグデータといわれるように膨大に増えるデータ流通量と、それを有効活用する為のデータセンターの拡充が世界的に進行しています。
引用:世界のデータセンター売上高の推移及び予測(カテゴリ別)
特に災害の多い日本国内では、自然災害が起きたときのライフラインとなるデータセンターには停電時にPCやサーバーに電力を供給する装置である無停電電源装置(UPS)と呼ばれるバックアップ電源が必須です。
このUPSの電源には、これまでは、鉛電池やリチウムイオン電池がが主流となっていました。一方で、鉛電池やリチウムイオン電池を搭載する無停電電源装置(UPS)では、定期的にメンテナンスが必要になり、一定期間が経過すれば交換が必要という課題がありました。
ハイブリッドスーパーキャパシタ(HSC)の特徴と技術的優位性
データセンターの電源装置では、主に以下のポイントが重視されます。
ハイブリッドスーパーキャパシタであればこれらを解決できる特徴があります。
長寿命
- 期待寿命15年のシステム設計が可能です。
高い動作電圧
- HSC高電圧(3.8V/セル)により、EDLC(電気二重層コンデンサ、2.7V/セル)対比、必要セル数の低減、電源の小型化が可能です。
高いエネルギー密度
- EDLC対比、高エネルギー密度により、数十秒~数分レベルの電力補償ができ、「系統無 瞬断切替」、「非常用発電機との連系システムの構築」が可能です。
蓄電デバイス比較表
ハイブリッドスーパーキャパシタ(HSC) | リチウムイオン電池(LIB) | 電気二重層キャパシタ(EDLC) | 鉛蓄電池 | |
---|---|---|---|---|
電圧 | ◎ | ◯ | △ | △ |
エネルギー密度 | ◯ | ◎ | △ | ◯ |
安全性 | ◯ | △ | ◯ | ◯ |
寿命 | ◎ | △ | ◯ | △ |